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01
2017

空中ブランコ

CATEGORY小説
直木賞を受賞した奥田作品『空中ブランコ』
精神科医『伊良部一郎』シリーズで、前作のインザプールに続く第2弾の作品。
今回も笑えるし、しんみりも出来るし、なるほど!なんて思える考え方ができて面白かった。

1話完結で5話が収録されている作品。
相変わらずの気持ち悪さと、図々しい一面を持ちながら、どんな事にもストレートに患者と対面する。
そんな事を書くと良い先生なのか?と思われがちだけど正論で考えればそれはない。

でも、それを許されるキャラ設定と精神の悩みを抱える核をつくのが上手く描いていて
奥田英朗の上手さがヒカル。

色んな医者が世の中にはいるけど精神科医ってのはもしかしたらこれくらいがちょうど良いのかも。
僕がもし、精神的に病んだら病院に行かずに伊良部シリーズをオサライしようと思う。
何故なら間違いなく伊良部一郎は名医だと思うしどこか頼れる医師だと感じられるから。

最後の話で『女流作家』と言うお話が収録されていますがコレは売れっ子の女流作家が
書けなくなったと言うよりこういった作品ではなくて、違う趣旨の作品を書きたいけど自分の立場もあり
中々、書けないしそんな悩みを持った人物が登場しますがコレは作者自身への言葉なのかなとも感じたりもした。

人間らしいし物書きらしい表現の仕方だなとも感じ作者の事がますます好きになりました。
そして、いつもミステリアスなF乳のマユミちゃんも初めて人間らしさが出たお話でもあり貴重な1作。








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Tag:小説 奥田英朗 直木賞

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