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30
2017

オーダーメイド殺人クラブ

CATEGORY小説
『オーダーメイド殺人クラブ』名前だけ聞けば、とても物騒な題名で何となく辻村作品が好きな僕でも
少し敬遠しがちで、それでいて読んでみたいと思いながら意を決してようやく読んだ作品。

どこの中学の世界にもある、グループ同士の仲間同士のクダラナイ馴れ合いそして家の中での
親に対する反抗期、そういったものに反発し仲間から外された時に一人になってしまった主人公のアンと
同じクラスの中でも、また自分達とは違う内気でキモイと思われるグループに属する男子の徳川勝利。

物語は先に絶望感を感じ現在がとても面白くなくて、仲間から外され学校に行っても人と口をきくことも
なくなってしまったアンから徳川へのお願い。

『お願い徳川、私を殺して!』そこから2人が企てるまさにオーダーメイドの殺人が計画されるのです。
彼女たちはそれを計画した時点で良くある少年Aと少女Aの候補になる訳ですが、他の事件とは違う
今まで誰もやった時のないような事件にしようと考え『悲劇の記憶』と題したノートに記述して
事件を最高の物に仕上げようと2人で考えていきます。

その事柄を本の中では細かく描き何故そこまでなるのかと言うような事を、学校での出来事や
家の中での出来事をアンの目線で描いていて、それがこの本の90%と言えるような目線。
なので少し中だるみもするし物語自体も長いので飽きる方は飽きると思うのですが
それが辻村作品の良さでもあり仕掛けなのかもしれません。

永い物語の先に待つ結末・・・この物語が伝えたかった事は殺人ではなくて
中二と言う設定だからこそ起こりえる結末だし感情だと思う。それを描くのは残りの10%で
徳川勝利の気持ちを描いているところから始まります。

それは本当の友達を作れるかどうかってとこなんだと思う。この時期に一定のグループに属して
その世界しか見ていなかったあるきっかけで違う世界をみて、人を見る目を持つとその後の人生において
きっと長く付き合っていけると思うし幸せになれると思う。

友達は大勢より1人のなんでも話せる大切な友達がいた方が良い言われる由縁なのかも。
そんな少し青春も感じさせダークなところに主体を置いてはいるけども、読後はさすがだなと
思えるようなまとめ方で良かったと思います。

2人の未来はどうなるかわかりませんが上手く行って欲しいなと思うように・・・
イヤきっと上手く行くはずだと思う。

そんなちょっと良い話で学生の同年代の方が読むともっと面白く感じる作品かも。
僕みたいなオジサンが読むよりずっと。

71FzQYT3joL[1]






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Tag:辻村深月 オーダーメイド殺人クラブ 小説

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