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03
2017

柔らかな頬

CATEGORY小説
ちょっと久しぶりに読んだ桐野作品で衝撃作『OUT』以来です。
だいぶ昔の本で、以前ドラマ化も天海祐希でやってましたよね。しかも直木賞受賞した作品なので
桐野作品も久しぶりという事で読んでみました。

コレ、受け取り方の問題で失踪した5歳の娘を探して彷徨う作品ですが、それに伴い犯人は誰って
構図に当然なると思いますが、それを期待して読んでしまうと、とってもツマラナイ作品になってしまい
読後もモヤモヤ感たっぷりになります。結構読んでいる方多いと思うので書きますが
最後まで読み切っても犯人は分かりません!

作品のコンセプトがそれぢゃないもん。
主人公のカスミは浮気をしている別荘で娘が失踪して罪悪感を感じ自分を責めそれでも時間は流れ
周りの人間も時が経てば変わり、心情の変化もいろんな人の目線で書かれているので、そこに重点を置いて
読まなきゃダメな本で犯人捜しの本ではないのです。

自分を責め後悔をして、それでも捜し続け娘は失踪したまま時間は止まり同時に自分の時間も
そこで止まりそれでも何かに踏ん切りを付けなければと思い、何年も過ごし自分はそれでも
生きていかなければならないと考える自問自答の日々。

その中で出逢う人々との出来事、心の揺れ動きを細かく描いていて、そこが共感できれば面白い本だと思う。
でも、僕はこのカスミには共感できなかったかなーと思う残念ながら。

視点は面白いんだけどカスミがどうしてもダメ。
だって不倫してる場所で行方不明になったんだもん。そりゃダメでしょ?
ちなみに登場人物の夢や関係者の回想などでこの人が犯人かも?みたいな事は書かれていますが
はっきりとしたことは本には明らかにされていません。

僕の見立てでは犯人は駐在所の脇田だと思うのです。
内海の死の直前の夢の中でのシーンと、最終章の有香の視点から考えての事です。
夢の中のシーンでは一番納得できる犯人像と言うのと有香の視点から書かれている章では
○○さんは好きとか嫌いとか各登場人物を名前で呼んで心の中で表現している中で
最後の後ろを振り向いたら、男の人が立っていたという表現。
唯一名前で登場人物を表現していなくて尚且つ有香があったことのない人物となると・・・

有香の章に現れなかった人物は内海と脇田のみで内海の夢の事を考慮すると犯人は
脇田と考えると一番固い線かなと思うのです。

読まれた方はどうでしたか?

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Tag:ミステリー小説 桐野夏生 柔らかな頬

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