08
2017

楽園のカンヴァス

CATEGORY小説
一言で言えば、とても綺麗でまとまりが良くて、読後も清々しい気分になる小説。
普段芸術や絵画が生活の中に全くない僕。

そして、そんなことを大事に謎解きを絡めたこの小説は読んでみて、とても楽しくて
興味のそそられる小説なんですが、時間の使い方も良くて物語の中では主人公2人が
現在と17年前の対峙した事を書き綴っていて画家アンリ・ルソーと
ルソーの最晩作『夢』をめぐってその中に含まれている謎を解き明かすという物語。

読んでいる最中に言葉の表現の中に名作の絵画が沢山出てきて、想像できるぐらい詳細に
いろんな絵の事を表現していて、全く知識のない僕なんかはちょっと勉強にもなるし
絵画を知ること、その上でその当時に登場する画家の史実なんかも興味深く描かれているのが面白い。

もちろんルソーより年下ですが芸術家ピカソもできます。
ピカソがルソーを評価したことにより彼は有名になったのだとか・・・
色んなエピソードがあってそれだけも楽しめる上、ルソーが書いた絵画にミステリーを溶け込まし
読み手を引付けるのはズルいかもしれないけど芸術とミステリーは相性が良くて題材にしやすい。

それにしても沢山作品の中には絵画が出て来るので、知識がないと面白くないのか?
そういう事ではなくて、シンプルに物語は構成されているので普通に楽しめるし
実際僕が楽しめているので問題ない。

物語も気にもなるけど知識がないと絵画が沢山出て来るのでどんな絵なのかそれも気になりネットで
検索したりしながら最後までこんな絵なんだーとか思いながら読んでみた。

絵画と向き合い絵画と対話するという新しい事を教わった気もする。
実際名画と呼ばれている絵を見た時が無いので一度美術館に行って観てみたいような
そんな気持ちにもなれる素晴らしい作品。

面白かったです。

ちなみにこれだけの史実と絵画の知識を作者はどうやって得たのか?と気になってたんですが
取材や参考にする本などは沢山あったとは思いますが物語にも登場する職業キュレーターそのものが
本人の職業でもあるし、実際にニューヨーク近代美術館にも勤めていたのだから。

だから膨大な知識と絵画の良さを伝えるのは一級品でしょう?当然だもん。
彼女にしか書けない作品。


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Tag:ミステリー小説 原田マハ 楽園のカンヴァス

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