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2018

空飛ぶタイヤ

CATEGORY小説
空飛ぶタイヤ。
僕自身初めて彼の作品・・・池井戸潤の作品を読んだ。とても読みやすく力強くて、よい感じの作家さんです。
そして、今回この作品をチョイスしたのは評判も高い作品だし、この夏に映画化もされる作品と言うことで
話題にもなっているので手にした。

実際にあった三菱自動車の脱輪事故をモチーフに物語を構成がしてあってそれにスパイスをかけて
作者好みの人間関係あふれる面白い作品になっています。
一方向から描いているのではなく、いろんな方面から見て描いているので登場人物も多いし
読み応えのある作品でかなり面白かったです。

はっきりいって文量はあるけど一気読み。
何度も言いますが、それだけ読み応えがあって楽しい。

沢山登場人物がいるわけだけど、大きく分けて二分化してるのも面白い。
それはサラリーマンから見た景色と経営者から見た景色。

加害者とされた運送屋の社長から見た景色は、逮捕が迫り人一人が亡くなっていて
脱輪した原因は整備不良と突っぱねる警察と自動車会社があり
カスタマー担当の人間はそんな中で、自社の重大欠陥の隠蔽を耳にして
外に漏らすわけにはいかないと考え、出世の為に良心と戦いながら運送会社の社長に示談を迫る。

一方で経営不振に陥っている自動車会社からすれば小さな町の運送会社など相手にしてる暇もなく
同じグループ会社の銀行に融資を迫る。そのグループ会社の融資担当者からすれば
経営再建計画の甘いこの自動車会社に融資をする価値は無いと考え、打ち切りたいと心の中に秘めるが
上司はグループ会社の支援を譲らず、板ばさみの中で生きる担当者。

それぞれの男たちが何かを求めて考え動いていますが、サラリーマンとしての立場がよく描かれていて
組織の中での立場や人間関係が細かく描かれているのが読みがたえがあり面白い。
人が亡くなっている事実の元で運送会社の社長赤松は動きますが、赤松からの視線は唯一経営者として
一人の人間として感情を強く押し出し、先が見えない日常の中での光を掴みにいこうとする姿に涙が出た。

本当に力強く面白い作品で映画もきっちり仕上げて欲しいと思う原作です。
それにしても実話ではないけど、実際の脱輪事故をモチーフに描かれている訳で今でも思い出す。
三菱自動車のリコール隠蔽はまさに走る殺人自動車を生み出してそれを隠蔽していた訳だから
許せないしこの世の中で商売が出来ているということが不思議に思う。

僕は以前から三菱の車なんて買おうとも思わない。
少し前にも燃費の改ざんもあった事だし懲りてないもん。
今でもきっと何かやってると思ってるくらいだしさ。

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Tag:池井戸潤 小説 空飛ぶタイヤ

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