02
2018

対岸の彼女

CATEGORY小説
対岸の彼女。
直木賞も受賞した作品で映画化もされて有名な作品。
何だろ読んで思うのは何といっても深い話だなって思うところもあるけど
少し共感しにくい所も正直あって困惑もしている。

それはたぶん性別の違いで、この小説に出てくるメインは3人の女性で現在の葵と
過去の葵とその同級生のナナコ、そして現在の物語で出てくる小夜子。

過去の葵から見ればナナコは魅力的で、常識の枠にははまらない高校の同級生。
現在の葵はその当時の思いを胸に大切に抱え生きていて、いつの間にかナナコみたいな
性格になっていて、そんな彼女と出会った同い年で主婦の小夜子。

小夜子は人間付き合いが面倒くさくて、でもどこか上手くやらないと思いそれでも上手くいかず
そんな自分を娘に重ね合わせ悩み、枠にはまっていない葵と出会う事で魅力を感じ自分も
何かを変えていけるはずだし変わるはずだと思い葵の元で働き日々を過ごす。

そんな葵は何処となく小夜子を高校時代のナナコどこか言葉だったり行動だったりを重ね合わせ
ナナコの姿を垣間見るような錯覚に陥ってしまう。

葵と小夜子は考え方は違うし性格も違うけど、根本的な考え方は同じ。
葵は一見人付き合いも良いし、魅力的で性格も明るいけど、人に裏切られたり自分について来ていると
信じていた人は付いてこなかったり(葵は会社の社長)で表には出さないけど人間関係で上手くいかない。

小夜子も同じで日常の主婦生活で夫との日常や姑との付き合い、公園でのママ友達との付き合いも
積極的には行けずどこか遠慮して悩み人に気を使いそんな自分に嫌気をさして毎日を過ごす。

状況は違うけど2人とも人と付き合うのが苦手で悩み今まで歳を重ねてきたけど
そんな2人が出会う事で気付き生き方をそして生きている意味を問いだし
テーマにしているこの作品。

自分は少しピンと来るところは無かったけど、物語の構成はすごく上手くて角田光代は
女性目線で描き女性の心情を描かせると、ピカイチな作家さんだなとも思う。
この本に関しては圧倒的に女性からの支持が多いと思うし、女性が読んだ方が楽しめると思う。






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Tag:日記 小説 角田光代

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